診療案内

DIAGNOSIS

予防

  • 健康的な食生活を送るために欠かせない「口腔・歯」に関しての診察を行います。
    多くのワンちゃんネコちゃんが「歯周病・歯肉炎」を患っていると言われています。
    重度の歯周病や歯肉炎になると、大好きなご飯も食べられなくなり、歯がぐらつき、抜け落ちてしまう恐れもあります。歯石には多くの細菌が住み着いており、「歯石は多くの病気の原因になる」と言われています。健康的な生活に欠かせない「口腔・歯のケア」を心がけましょう。

    歯周病

    歯周ポケット(歯と歯茎の間)に入り込んだ細菌が増殖して、歯や歯茎に炎症を起こしている状態を「歯肉炎」と言います。
    さらに病態が進行し、「歯のぐらつき・歯茎からの出血・歯茎の後退」といった症状を総称して「歯周病」と呼びます。
    歯磨きの習慣がないワンちゃんやネコちゃんは、多くが「歯周病」を患っています。

    重度歯周病

    「歯周病」が歯根にまで及ぶと、歯を抜く処置が必要になる場合もあり、放置しておくと顎の骨を溶かしてしまう恐れもあります。
    さらには「歯周病菌」が歯茎の血管から侵入し、全身を巡る事によって、心臓や腎臓といった臓器にも悪影響を及ぼします。

    歯石

    歯石とは歯の表面に付いた歯垢(プラーク)で細菌が繁殖し、唾液などに含まれるミネラルによって歯垢が硬化したものです。
    歯垢は歯の表面に付着した汚れの事で、歯磨きによって取り除く事が可能です。しかし一度歯石になってしまうと歯磨きでは取り除く事が出来ません。また歯石の表面はデコボコしているため、歯垢がより付着しやすくなり、更に歯石が出来やすくなるという悪循環に陥ります。
    歯石をきれいに取り除くためには、で全身麻酔をかけて歯石除去(スケーリング)をする必要があります。

    スケーリング(歯石除去)

    歯の表面に付いた歯石を特殊な機械を用いて除去する事を「スケーリング」と言います。
    歯石を除去した後に歯の表面を研磨剤で磨くことで表面を滑らかにします。そうする事で歯垢が付きにくくなり、付着を予防する事が出来ます。歯石除去を行ったからといって、ずっと歯石が付かなくなる訳ではありません。
    日常的に歯磨きでのケアをする必要があります。

    歯磨き

    歯の表面や歯周ポケットに溜まった歯垢を取り除くために、歯ブラシやペーストを使って歯磨きをします。
    動物用の歯磨きグッズには多くの種類があり、その子の性格や飼い主さんのライフサイクルに合わせて、いくつか紹介する事が出来るので、お気軽に相談して下さい。
    『歯ブラシ・歯磨きペースト・デンタルガム・サプリメント など』

  • ワクチン

    ワクチンで予防出来る病気には感染の結果症状が重度になるものや、人にも感染してしまう病気があります。日々の健康のため、ワクチンは毎年しっかり接種しましょう。
    現在治療中の病気がある、昔ワクチン接種して異常がでた、発情中あるいは妊娠中などでワクチンを接種して良いかどうか分からない場合はお気軽にご相談ください。

    犬のワクチン

    犬のワクチンでは犬ジステンパーウイルス感染症、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルス感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症およびレプトスピラ感染症が予防可能です。
    中には命に関わる感染症もあります。特に仔犬は免疫力が低いのでしっかり予防しましょう。

    猫のワクチン

    猫のワクチンではパルボウイルス感染症、ヘルペスウイルス感染症およびカリシウイルス感染症が予防可能です。酷い下痢や風邪の様な症状を起こします。特に仔猫は免疫力が低いのでしっかり予防しましょう。また、野良猫が感染源になることもあるので成猫でもしっかり予防しましょう。

    狂犬病予防注射

    犬の狂犬病予防注射は国で定められた義務です。
    狂犬病は犬だけではなく、人にも感染し、犬と人が死に至る病気です。また日本は世界的に珍しい狂犬病の清浄国です。
    この立場を守るためにも、毎年きちんと予防接種をしましょう。

  • 肥満

    現在、肥満又は肥満傾向のワンちゃん、ネコちゃんが増えてきています。
    肥満とは、「体重過多及び動物の健康に害をもたらす脂肪が過剰なこと」を言います。
    ワンちゃんネコちゃんの肥満は、美味しいものを沢山食べて欲しいという、飼い主の愛情の結果起こってしまいます。
    肥満は様々な病気を引き起こす原因になります。ご家庭のワンちゃんネコちゃんがより良い生活を送れるよう、食事について考えましょう。

    ちょっと待ったー!肥満は病気です

    「うちの子ちょっとぽっちゃりしていてかわいいでしょ♪」と思ってはいませんか?
    肥満は心臓・腎臓病等の内臓系の疾患、糖尿病、関節疾患などのリスクを高め、大切な家族のQOL( Quality Of Life:生活の質)を下げてしまいます。
    最近の研究では、肥満の子は寿命が2年縮まるという結果も出ています。
    大切な家族と長く楽しく生活するために、正しい食生活を心がけましょう。

    肥満の原因は?

    主に、食事の過剰給与によります。
    近年では動物用でも美味しい缶詰やおやつが沢山販売されているため、つい与え過ぎてしまうこと、自分が食べている食事をあげてしまうことも原因の一つでしょう。人にとってはほんのちょっとのおやつでも、ワンちゃんネコちゃんにとっては相当なカロリーになります!
    1日にあげる量を決め、必要以上の食事やおやつを与えないように、家族でルールを決めましょう。
    例)5kgの犬がクッキーを1枚食べる = 人間がショートケーキを1個食べたことと同とじくらいのカロリーに!

    いざ、ダイエット!

    本来ペットフードで『総合栄養食』と表記されているものは、フードと水だけで必要な栄養素が十分取れます。
    袋に記載されている体重あたりの給餌量は、あくまで目安なので、それぞれのライフスタイルに合わせた給餌量を知る必要があります。
    「フード量は変えてないのに太ってきた・・・」なんてことはありませんか?
    1日に必要なカロリー量は、年齢や避妊・去勢手術の前後で変化してきます。
    まずは理想体重を設定し、1日に必要なカロリー量を知りましょう!
    理想体重の相談や食事量の計算を行う事も出来ますので、お気軽にご相談下さい。

    決められた給餌量でも油断しないで!!

    間食等は厳禁です!
    家族で暮らしているお家では、家族全員の意思統一が必要不可欠です。一人が実践していても、他の家族の方がおやつなどをあげていたら意味がありません。ダイエットは継続することと飼い主様の強い意志がとても重要です。大切な家族のために、一丸となって頑張りましょう。
    ダイエットに成功しても、理想体重になったところがゴールではありません!
    リバウンドに注意して、理想体重を維持できるよう、一緒に頑張っていきましょう!!

    減量プログラムについて

    定められた体の部位を測定することで、その子のおよその肥満度を測ることができます。
    目標体重を決め、どれ位のペースで体重が減るのが理想的かを、一緒に考えましょう。
    与えるフードや量を計算し、定期的に体重の測定をすることで、少しずつでも目標体重に近づけるように頑張りましょう。

  • ノミ・ダニ他

    皮膚が赤くなって痒がったり脱毛したり、傷ついている部分はありませんか?
    食べ物や生活環境の変化、細菌または寄生虫の感染など、様々なことが原因で、皮膚にトラブルが起きます。
    普段のコミュニケーションの中で、皮膚や被毛の状態も同時にチェックし、定期的なスキンケアをしましょう。

    ブラッシングと定期的なシャンプー

    ブラッシングはワンちゃんやネコちゃんの皮膚や被毛の状態を把握するのにとても大切なことです。
    ブラッシングは花粉やホコリを取り除くことができ、頻繁に行なうことで皮膚の衛生状態を良く保つことが出来ます。
    皮膚の状態に合わせたシャンプーを紹介いたしますので、異変を感じたら一度検査をすることをオススメします。
    当院では皮膚にトラブルのある子に対しての薬浴を行っておりますのでお気軽にスタッフにお声がけください。

    ご自宅での基本的なシャンプーの方法

    ① ブラッシングしながらムダ毛を取り除き、もつれた毛をほどく
    ② ぬるま湯で全身を十分に洗い、毛の根元までしっかりと濡らす
    ③ シャンプーはスポンジで泡を立ててから全身に付けて洗う
    ※ 薬剤を浸透させる為に約10分そのままにしておく(薬浴の場合)
    ④ ぬるま湯でシャンプーをしっかり洗い流す
    ⑤ タオルで水気を十分に拭き取る
    ⑥ ブラッシングしながらドライヤーで根元までしっかりと乾かす
    ※(ドライヤーは熱くなりすぎないように30cm程度離して使用する)

    耳のお手入れ

    耳の異臭や赤み、汚れ又は耳を痒がるなどの異変を感じることはありませんか?
    耳は見落とされがちな部分ですので、ブラッシングをする際には耳の状態もチェックしてみてください。
    ワンちゃんやネコちゃんも人間と同じように定期的に耳掃除をする必要があります。
    ご自宅での耳掃除の方法もお教えしますので、まずはお気軽に獣医師にご相談下さい。

    ノミ・ダニ予防

    ノミやダニは寒い時期でも、油断できません。
    暖房の効いた室内では1年中活動していることがあります。そのため、予防は1年中することが大切です。
    防薬には、背中に液体をつけるタイプと飲み薬タイプがあります。当院にも数種類の予防薬をご用意しているので、それぞれに合った方法で確実にノミ・ダニ予防をしましょう。

    フード・生活環境の改善

    食事や生活環境が原因で皮膚症状が出ることがあります。
    『良い皮膚・被毛は食餌から』 病気はお薬だけで治すものではありません。療法食を使用したり、室内の温度や湿度を調節したり、ストレスの軽減などにより症状が改善する場合もあります。
    毎日のケアのことで、少しでも気になることがあれば、スタッフにいつでもご相談下さい。

一般診療

  • 内科

    健康診断やワクチン、フィラリア予防をはじめ、元気食欲が無いといった症状から、腎臓や尿の病気、ホルモンの病気など、内科全般を広い視野をもって診察する分野です。
    下記のような症状が認められたらお気軽にご相談ください。

    循環呼吸器科

    症状:呼吸が荒い 咳がでる くしゃみをする 運動を嫌がる など
    これらは循環器や呼吸器の病気のサインです。血液検査、X線検査および超音波検査を用いて診断します。
    急を要する場合も多々あるので、これらの症状が認められている場合は早めにご来院ください。

    消化器科

    症状:軟便 下痢 便秘 痩せてきた 嘔吐 食事量が減った など
    このような消化器症状は様々な原因が考えられます。糞便検査、血液検査および画像検査(レントゲン検査や超音波検査)に加え、当院では内視鏡検査によるより詳しい検査を行なうことができます。

    皮膚科

    症状:赤み 痒み ただれ よく舐める 脱毛 腫れ 熱っぽい並みが悪い ふけが出る 皮膚のゴワツキ など
    これらの症状が認められた時は、皮膚病のサインです。
    犬・猫が頻繁に掻いたり舐めたりしているようであれば、皮膚に何らかのトラブルが起きている可能性があります。
    原因により治療方針が異なるため、原因を特定し、それに合わせた治療を行う必要があります。

    歯科

    症状:口臭 歯石 食べる時に痛がる 頬の腫れ くしゃみがでる など
    これらの症状が認められた時は、歯肉炎や歯周病など、様々な口腔内トラブルが考えられます。
    人間と同じように、犬・猫も定期的な歯科検診を受ける事をお勧めします。
    歯周病を防ぐ為にも、口腔内のケアも重要です。様々なデンタルグッズもあるので、治療前後のケアも心がけましょう。

    神経科

    症状:発作 フラつき 瞳孔の散大または縮小 眼振 旋回運動手足に力が入らない 四肢の麻痺 排泄障害 など
    これらの症状は神経疾患のサインです。
    脳や脊髄に問題があると、このような症状が見られます。また椎間板ヘルニアなどで、神経の圧迫があると、四肢の麻痺が見られます。
    当院では術後のリハビリにも力を入れており、上手く歩けない犬猫がすこしでも上手く歩けるようになるよう、全力でサポートさせて頂きますので、ご相談下さい。
    なお診断にCT検査やMRI検査が必要な場合は、設備を有する施設と連帯しての検査を行い、その後の治療は当院で行なわせていただきます。

    内分泌科

    症状:多飲多尿 左右対象の脱毛 急激に痩せてきた お腹の張りご飯を食べているのに痩せてきた 食欲不振 など
    これらの症状はホルモンバランスの乱れのサインかもしれません。
    ホルモンバランスの乱れは全身の免疫力の低下にもつながり、別の疾患を併発してしまう恐れもあります。
    また、病気が治りにくい場合にもこれらの疾患が隠れていることがあるので、このような場合にも詳しく検査することをおすすめします。

    血液科

    症状:歯茎などの粘膜が白い 出血が止まらない など
    主に貧血に対する治療を行います。
    貧血があると元気食欲がなくなり、動きたがらないなどといった症状が認められ、輸血による治療が必要となる場合もあります。
    自覚症状を言えない犬猫の貧血に気が付くのはなかなか難しいかと思います。気になることがあれば早めにご相談ください。

  • 皮膚科

    動物病院に来る犬猫で多い病気の一つには「皮膚病」があります。
    それだけ皮膚の痒みや脱毛に困っている犬猫は多いのです。
    痒みや脱毛の原因は様々なので、きちんと診断してその子にあった治療を行う必要があります。

    皮膚の感染症

    代表的な疾患:膿皮症 マラセチア皮膚炎 皮膚糸状菌症 毛包虫症 疥癬症 ノミ寄生症 マダニ寄生症 シラミ寄生症 など
    皮膚の赤みや痒みの原因として最も多いのは、細菌やカビ、寄生虫などの感染によるものです。
    皮膚表面の状態を調べる検査(カビや細菌の増殖)やダニの寄生の有無を調べる検査などを用いて診断します。

    アレルギー性皮膚炎

    代表的な疾患:アトピー性皮膚炎 食物アレルギー 環境アレルギーノミアレルギー性皮膚炎 接触皮膚炎 など
    アレルギーとは免疫が過剰に反応した状態のことです。食べ物が痒みの原因になることも少なくありません。血液検査で免疫の状態を調べたり、ご飯をアレルギー反応が起こりにくいものに変えてみたりすることで診断できる場合があります。

    ホルモン性疾患および免疫性疾患による皮膚病

    代表的な疾患:副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)甲状腺機能低下症 天疱瘡 エリテマトーデス など
    身体の中のホルモンのバランスが崩れてしまうことによって脱毛を引き起こしてしまうことがあります。皮膚病の原因を調べるために皮膚の検査だけではなく、血液検査や超音波検査が必要となります。

  • 耳科

    ヒトと同様に犬猫の耳も「外耳・中耳・内耳」の3部位に分けられ、それぞれの部位で炎症が起こっている状態を「外耳炎・中耳炎・内耳炎」と言います。
    これらを引き起こす原因は、感染症や炎症、耳の腫瘍など様々です。症状も様々で、内科療法を行なえば大丈夫という場合もあれば、治療しても何回も繰り返してしまう場合もあります。そのため当院では難治性の外耳炎に対して耳鏡を用いた診断と治療、および外科手術による治療にも力を入れています。

    具体的な症状

    耳をよく掻く 触ろうとすると怒る 気にして頭を振る 床に耳を擦り付ける
    赤み ただれ 多量の耳垢 臭い 耳介の脱毛や傷 斜頚(首を傾けている)
    音に体する反応が弱くなった 耳毛が多い

    外耳炎

    症状:耳を痒がる 耳垢が目立つ 耳が臭う など
    外耳炎の主な症状は痒みです。
    外耳炎の原因は様々ですが、細菌や真菌、寄生虫といった感染症が原因である場合がほとんどです。
    これらの症状を甘く見ていると病気が進行し、中耳炎や内耳炎になってしまう場合もあるので、早めの受診をお勧めします。

    中耳炎と内耳炎

    症状:痒み 斜頚 眼振 歩行不良 など
    外耳炎が重度化すると炎症がさらに奥の中耳と内耳に波及してしまうことがあります。
    ただし、外耳はキレイだけど中耳炎や内耳炎を起こしてしまう場合も稀に認められます。
    中耳炎や内耳炎の場合、症状は痒みだけではなく、首が傾く ( 斜頚 )、真っ直ぐ歩けない、眼が揺れる ( 眼振 ) といった神経症状も認められる場合もあります。治療にはしばしば外科手術が必要となります。

    耳血腫

    症状:耳介の腫れ 気にして頭を振る 痒み など
    耳の軟骨部に血液が貯留した状態のことを言います。
    原因は必ずしも明らかではありませんが、多くは外耳炎による痒みのために耳を掻いたり、頭を振ったりすることで発症します。
    耳血腫になると耳に水膨れのような物が出来ます。

    ビデオオトスコープ(耳内視鏡)による耳科処置

    当院ではビデオオトスコープを用いた検査・処置を行っております。
    ビデオオトスコープ(耳内視鏡)はハンディタイプの耳鏡に比べてより鮮明に耳道の観察が可能になるので麻酔下での外耳道洗浄や鼓膜穿刺、ポリープの切除等をおこなうことができます。
    再発性・難治性の外耳炎の場合、鼓膜の奥の中耳まで感染が波及したり炎症が長く続くことからのポリープ形成がおこることもあります。また、耳道の分泌腺の過形成や腫瘍もみつかることもあるためビデオオトスコープによる処置は外耳道をきれいに洗浄するだけではなく耳道内組織や鼓膜穿刺洗浄液サンプリングを同時に行うことにより治療方針を決定できる重要な検査にもなります。

  • 内視鏡科

    内視鏡にはカメラの向きを操作できる軟性鏡と、先が硬く真っ直ぐな硬性鏡の2種類あります。
    当院では軟性鏡と硬性鏡を診る部位に応じて使い分けています。
    内視鏡は内部臓器を見たり、消化管の内部を見たり、身体に負担が少ない方法で検査することができるツールです。

    胃腸管内視鏡

    食道鏡検査:食道炎 食道内異物 巨大食道症 食道憩室 食道狭窄 食道腫瘍 胃鏡検査:胃炎 胃潰瘍 胃の運動障害 胃の腫瘍
    小腸の内視鏡:炎症性腸疾患(IBD) リンパ管拡張症 腸内寄生虫 小腸腫瘍
    結腸の内視鏡:結腸炎 腸重積 結腸と直腸の腫瘍

    内視鏡によるチューブの設置

    何らかの理由で口からご飯が食べられなくなった場合、栄養摂取を目的として行ないます。
    胃が機能している場合には経皮的胃瘻(いろう)チューブ『PEGチューブ』を、胃がうまく機能してないが、腸は正常な子には腸瘻(ちょうろう)チューブを、内視鏡を用いて設置する事が可能です。

    呼吸器の内視鏡

    鼻腔・後鼻孔・鼻咽頭から咽頭・喉頭の検査
    鼻咽頭異物・腫瘍・ポリープ・など除去処置やバイオプシー

    腹腔鏡

    肝臓・膵臓・脾臓・腎臓など各腹部臓器のバイオプシー
    避妊手術(卵巣子宮摘出手術) 停滞睾丸摘出手術 膀胱結石手術

二次診療

  • 一般外科

    一般外科では、怪我や咬傷、熱傷などによる外傷の治療から、耳・呼吸器・消化器・泌尿生殖器疾患の治療および、避妊・去勢手術などの予防的手術など、幅広い治療を行っています。手術は従来の開腹手術だけでなく、腹腔鏡を使用した低侵襲手術も行ないます。体表の浅く小さな傷には局所麻酔で治療をすることもありますが、大部分の手術には全身麻酔が必要となります。胆嚢破裂や胃拡張・捻転症候群などの緊急性の高い病気にも迅速に対応出来るようにしています。
    なお診断にCT検査やMRI検査が必要な場合は、設備を有する施設と連帯しての検査を行い、その後の治療は当院で行なわせていただきます。

    麻酔について

    全身麻酔をより安全に行うために、手術前の検査(血液検査、X線検査、超音波検査など)や手術中のモニタリング(血圧、体温、酸素飽和度など)を十分に実施しています。また、当院では無痛手術にも力を入れており、局所麻酔・硬膜外麻酔・神経ブロック麻酔などの使用により、手術中や手術後の痛みの軽減を、積極的に使用することを推奨しております。

    頭頸部

    • 短頭種気道症候群に対する外鼻孔拡大術や軟口蓋切除術
    • 慢性外耳炎や中耳炎に対する外耳道切開術/全耳道切除/鼓室胞切開術
    • 喉頭麻痺に対する披裂軟骨側方化術    など

    胸部

    • 肺疾患に対する肺葉切除
    • 横隔膜ヘルニアの整復
    • 乳び胸または胸水貯留に対する胸管結紮術や胸腔ドレーン設置
    • 動脈管開存症に対する血管閉鎖    など

    腹部

    肝胆道系:
    肝疾患や肝膿瘍に対する肝葉切除術や生検
    消化器系:
    体循環門脈シャントに対するシャント血管の閉鎖手術
    胆嚢粘液嚢腫または総胆管閉塞に対する胆嚢切除術
    消化管内異物摘出手術(胃切開 / 腸切開 / 腸切除)
    腸閉塞や腸重積に対する腸切除術
    胃拡張・捻転症候群に対する胃腹壁固定術
    幽門狭窄に対する幽門拡大術
    直腸脱、直腸ポリープに対する粘膜プルスルー手術
    会陰ヘルニア整復術    など
    泌尿器系:
    腎疾患に対する腎臓摘出術
    尿管・膀胱結石に対する結石摘出および閉塞の解除(尿管切開、尿管移設、膀胱切開、尿管ステント設置、SUB設置)
    生殖器系:
    子宮蓄膿症、前立腺肥大、肛門周囲腺腫、
    過発情など性ホルモン関連性疾患に対する治療および予防としての不妊手術(子宮卵巣摘 出術、精巣摘出術)    など

    体表

    • 乳腺腫瘍に対する、部分的および片側的あるいは両側乳腺腫瘍摘出術
    • 体表腫瘤の切除手術
    • レーザーを用いたイボの蒸散
    • 外傷による皮膚の整復    など

  • 整形外科

    犬猫の、本来あるべき元気で活発な動きを守るために、各種検査を行ない、体のどの部分が悪いのかを診断します。当院では、各種手術やリハビリなどの治療を行なうための設備を整えております。
    また、神経疾患の対応もしており、痛みを早期に取り除き、機能回復が出来るよう治療をおこないます。本院では、外傷性の神経疾患、慢性的な腰痛や歩行障害などにも対応できる設備を整えております。

    各種骨折
    関節疾患(股関節形成不全症 外傷性股関節脱臼、膝蓋骨脱臼、肘関節形成不全症 手根骨脱臼、外傷性肩関節脱臼 前十字靭帯損傷)
    椎間板ヘルニア(急性頚椎椎間板ヘルニア、急性腰椎椎間板ヘルニア、慢性の椎間板ヘルニア、環軸不安定症、馬尾不安定症)

    骨折

    犬猫においても、様々な部位において骨折をすることがあります。近年犬猫における骨折も、人体医療同様にその年齢や骨折形態によって治療方法がある程度原理原則に基づいて行われています。
    このことは、本来備わっている機能へ、より早くより確実に回復させるべきには、必要不可欠なことです。

    肩関節の病気

    犬猫は、一般的に前足に対しての体重配分が後ろ足より多く体重を乗せて歩いたり走ったりしていることがわかっています。そのため、前足の障害は後ろ足に比べて、生活において障害が出やすく、異常にも飼い主様が気づきやすく、比較的早期に発見することができます。
    肩関節の症状の多くが、転頭運動(Head bobbing)いう特徴的な異常歩様を示します。こちらは、歩くときに頭が上下して歩く異常歩様で、ゆっくりとした歩きのときに見られる場合や、速歩時にのみ見られる場合と様々です。
    診察時は、カメラで撮影して検証することをお勧めします。確定検査には、透視カメラによる動的な診察と関節鏡検査が行われます。
    肩関節形成不全症、肩関節不安定症、肩関節脱臼、二頭筋腱、肩関離断性骨関節症(OCD)など

    肘関節の病気

    犬猫における肘関節の病気は、いろいろな大きさや種類の犬に見られますが、特に大型犬では成長期の肘関節形成不全症が関与していることが多いと考えられています。その症状は、転頭運動(Head bob)という頭を上下振って歩く異常がみられますが、症状は、わずかであったり間欠的であったりします。ある程度年齢を重ねると関節炎が悪くなり症状も明らかになってきます。この時期には病気もかなり進行していることが多く治療もたいへんになる為、近年、早い段階でその病態を見つけ予防する取り組みが行われています。
    また、猫における関節炎の存在も近年わかってきました。
    検査には、歩様検査とレントゲン検査を組み合わせて原因を究明し、確定診断と治療を同時に行うために関節鏡検査が有用です。
    肘関節形成不全症(鉤状突起分離症 肘突起分離症)、内側関節軟骨欠損症、肘関節脱臼など

    股関節の病気

    股関節は、大腿骨と骨盤をつなぐ後ろ足において最も大きな関節で、動くときの強い原動力を作り出す重要な関節です。
    肘関節股関節における疾患は、滑ったりした外傷性による場合と股関節形成不全のような成長障害による場合、またその双方が関与する場合もあります。
    成長障害によるレッグペルテス病や股関節形成不全症、猫においては、骨頭すべり症など多くは若いうちから治療を必要とする病気が股関節の病気にはあります。これらの病気は、初期の段階ではその症状がわかりにくく、比較的普通に生活できている場合も多くあり、そのままの状態で様子を見てしまいがちなのも股関節の病気の特徴であります。
    股関節形成不全症、レッグペルテス病、外傷性股関節脱臼、骨頭骨折(猫骨頭すべり症)など

    膝の病気

    犬における膝の病気は非常に多く、本院でも最も多く治療を行っている関節であります。 症状は、分かりやすい場合が多く、足に体重を乗せるのをいやがり、挙上した状態になってることが多いようです。しかしながら膝関節を触ったり、押したりして、屈伸運動をして特別に痛がることがないのも膝関節の病気の特徴です。検査は、触診とレントゲン検査などを行い、関節内の十字靭帯や半月板の損傷などには関節鏡検査が有用です。
    膝蓋骨脱臼(内方、外方)、前十字靭帯損傷、半月板損傷、関節周囲腱の損傷など

    手首(手根)・足首(足根)関節の病気

    他の関節などに比べると多くはありませんが、手首や足首の関節は、外傷により損傷することが犬猫において見られています。猫においては、高いところから誤って落ちたり、飛んだりしたことにより(高所落下症候群)、手根や足根の関節周囲の靭帯を損傷し、関節が緩み、脱臼を起こしたりします。損傷直後は、痛みがあり、痛めた手や足を浮かせたりしていますが、時間が経つにつれ徐々に使うようになることもあります。改善してくる一方で関節の角度は、徐々に変形していきます。
    犬、特にダックスフンド・トイ犬種では、リュウマチ様の関節炎の結果、関節が異常にゆるくなって異常歩様を示し、徐々に変形した関節のなってしまうこともあります。 診察は、ストレスレントゲン検査によって、関節のどこが緩んでいるかを見つけ治療します。

    神経の病気

    神経障害は、人同様、慢性的な経過を示すものや急性の場合など様々であります。原因には、外傷性による場合と体質による場合とあります。
    ダックスフンド・トイプードルなどは椎間板ヘルニアになるやすい犬種として知られています。症状は、痛みを間欠的に示す状態から、突然立てなくなるほど重症なものまで様々で、その状態に合わせて、内科的に対応することや外科的に対応する場合などがあります。
    軽度の場合などでは、内科的に行うリハビリテーションが一定の効果があります。歩行異常が既にある場合などは外科的な対応が一般的に行われることが多く、この場合はMRIやCT、脊髄造影などの特殊検査を行い病変部を見つけ外科的に取り除く手術です。
    近年では、軽度のヘルニアに対してより予防的に、皮膚を切ることなく椎間板物質を蒸散させてしまう最新の方法が行われるようになっています(PLDD)。
    胸腰部椎間板ヘルニア、頚部椎間板ヘルニア、環椎・軸椎亜脱臼、馬尾不全症候群、脊髄骨折など

  • 眼科

    犬や猫にも、ドライアイ、白内障、緑内障などたくさんの目の病気があります。例えば、目ヤニが多い、目をしょぼしょぼさせる、目が白くなったなどの症状でも様々な病気が隠れている可能性が考えられます。
    目の病気を正確に診断するには、特殊な検査、専用の機器を必要とすることが多く、
    当院では、スリットランプ(細隙灯顕微鏡)、眼圧計、倒像鏡などの検査機器により正確な診断を行っております。
    また白内障や緑内障、角膜潰瘍などの各種眼科手術も行っております。
    目の病気は治療が遅れると失明する恐れがあります。より迅速な治療が症状の早期改善、完治に繋がります。
    少しでもおかしいなと感じたら早めの眼科検査をお勧め致します。

    眼瞼・結膜・瞬膜の疾患

    睫毛疾患、眼瞼内反症・外反症、眼瞼腫瘍、結膜炎、瞬膜腺脱出(チェリーアイ)、ホルネル症候群

    角膜の疾患

    非潰瘍性角膜疾患
    角膜黒色壊死症(猫)、慢性表層性角膜炎(犬)、
    潰瘍性角膜疾患

    眼内の疾患

    緑内障、白内障、網膜剥離、網膜萎縮症、突発性網膜変性症 眼内出血、視神経炎 など

  • 腫瘍科

    腫瘍(がん)とは細胞が過剰に増殖する状態で、いわゆる「しこり」のことです。
    しかし全ての腫瘍が悪性(がん)とは限りません。感染や炎症、良性腫瘍との違いを判断することが重要です。
    診断にはレントゲン検査や超音波検査などの画像検査や、細胞診が一般的です。また、MRI検査やCT検査といった高度な画像検査が必要な場合もあります。早期治療で、根治可能な『がん』もあります。
    当院では各種検査による腫瘍の早期診断に努めており、難治性のがんに対しても外科認定医による“手術”と腫瘍科による“抗癌治療”を組み合わせることによる幅広い治療の選択肢を病気の犬猫に提供できるようにします。

    抗癌剤について

    当院では腫瘍科認定医による専門的な抗癌剤治療を行なっています。抗癌剤とは「腫瘍細胞の増殖を抑える薬」のことです。
    腫瘍の種類により適切な抗癌剤の選択が可能です。
    全身性の腫瘍に対する治療、転移した腫瘍の治療、手術後の補助的な治療として抗癌剤を使用します。しかしながら抗癌剤は、正常な細胞にも作用してしまうため、嘔吐・下痢・骨髄抑制などの副作用が見られる事もあります。
    副作用というと怖いイメージを持つかもしれませんが、人の医療に比べると使用する用量が少なく、薬用量を軽減することで副作用を極力抑えることが可能です。

    リンパ腫

    血液の腫瘍です。
    体中のリンパ節が腫れることが多く、治療には抗癌剤が必要になります。

    血管肉腫

    脾臓にできることが多く、破裂すると腹腔内で出血を起こし、ショック状態に陥ることがあります。
    治療には外科的切除と手術後の抗癌剤が必要になります。

    骨肉腫

    大型犬で多く、膝の近く、また前肢の先に発生しやすい腫瘍です。
    末期ではこの腫瘍が原因で骨折をしてしまい、重度の痛みを生じることがあります。治療には断脚が必要となる場合もあります。

  • リハビリ科

    当院において整形・神経外科手術を行う場合、術前・術中鎮痛のほかに術後の痛みや浮腫の軽減・損傷部位の早期回復を目標に手術後からのリハビリテーションを行っております。
    患者さんの個々の状況にあわせて鎮痛剤の組み合わせの選択をし、おこなうリハビリの内容も計画します。
    院内でのリハビリは主にLASER・EMS・USなどの機器を使用したり、用手による療法やボールを使った運動などを行います。
    抜糸後、症例によっては水中運動(UWT)によるリハビリを行うことも可能です。
    また、手術を行えない症例や老齢犬の慢性関節炎にたいしても同様のリハビリを行うことにより普段の生活のQOLを維持または向上できる場合もあります。
    いずれにしても、院内のリハビリテーションだけでなく日常生活で無理なくできる運動を日々続けることが重要なので、家でできるリハビリの方法を提示させていただき、それを試しながら通院リハビリと合わせて療法を行っていきます。

    LASER(低出力レベルレーザー療法)

    治療目的で使用されるレーザーの効果として、疼痛の緩和・炎症の軽減・微小循環の増加により治癒の促進が期待できます。
    術後の内出血や浮腫の軽減、鎮痛、手術部位の早期治癒目的のほか、慢性関節炎の疼痛緩和や椎間板ヘルニアや末梢神経障害の症例などでも効果的です。
    当院で使用しているレーザー機器は低出力レーザーの中では最も強度の高いクラス4治療用レーザーを用いております。
    これにより、より短い時間で確実に患部への照射が可能となりました。

    NMES・TENS(神経筋電気刺激療法)

    主に神経筋機能不全・疼痛管理として使用しています。

    PEMF療法(Pulse Electromagnetic Field)

    当院ではマッサージやレーザー等の療法を行う際に特殊な磁場マットを使用しております。
    医療目的での静磁場の使用は人で多く行われており、動物での使用も一般的になってきました。
    静磁場は局所の血流量の増加や痛みの軽減、治癒促進や抗炎症効果、融合不全の骨折の治癒改善などの効果が期待されます。

    US(超音波療法)

    超音波による深部温熱作用はコラーゲンの伸展性や血流量の増大や筋の痙攣を減少させる効果があるので腱鞘炎や関節拘縮時に超音波療法を行います。
    関節拘縮時は超音波療法を行ってからストレッチを行います。
    また、二頭筋腱炎時もレーザーと併用するとより効果的です。

    UWT(アンダーウォータートレッドミル)を用いた水中歩行

    水療法のメリットとして、浮力による関節への体重負荷が軽減した状態での運動ができることと、陸上の運動に比べ関節の屈曲と伸展できる範囲が増大します。静水圧による末梢循環の改善により関節の浮腫や局所のむくみが軽減したり痛みの軽減にもなります。
    整形外科手術後や椎間板ヘルニアの手術後、また、老年性の歩行改善を目的として患者さんの個々の状況に応じて院内でできるリハビリと組み合わせて行ないます。
    当院のUWTはヨーロッパで幅広く導入されているドイツ、KEIPER社のWATER WALKERを使用しております。
    大型犬では体重50kgまで対応可能です。

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