膀胱結石について
膀胱結石とは
膀胱結石とはミネラル成分が固まってできた結石で、尿路結石症の一つです。犬・猫ともに起こり、様々な症状を引き起こします。
【主な症状】
頻尿
排尿痛
血尿
トイレ以外での排尿 など
※尿道閉塞を起こし排尿ができなくなると、命に関わるケースもあります。
【結石の種類と特徴】
① ストルバイト結石
・食事内容と尿素分解酵素(ウレアーゼ)産生菌が原因となる場合があります。
・結石用療法食と抗菌薬により、管理が可能です。
② シュウ酸カルシウム結石
・肥満
・シュウ酸含有量が多い食材(ブロッコリーやほうれん草など)
・クッシング症候群(犬)
・過度な尿酸化食の長期使用 などが危険因子となります。
③ 尿酸結石
・ダルメシアンは尿酸トランスポーター異常により好発犬種となり、低プリン体食が必要です。
・門脈体循環シャント(先天性血管奇形);血管奇形を治療することにより改善します。
④ シスチン結石
・近位尿細管での再吸収障害
【当院で実施可能な外科的治療】
排尿水圧推進法(経尿道的) 侵襲度:なし
全身麻酔をかけた状態で、体を起こして圧迫排尿を繰り返すことで、石を排出させる方法です。うまく排石できた場合は、侵襲はありません。ただし、尿道閉塞や膀胱破裂、結石の取り残しが発生する場合があり、注意が必要です。性別や体格、結石の形状によって、排石できるサイズが変わるので、早期治療にオススメです。

経尿道的膀胱結石摘出 侵襲度:なし〜低
尿道からカメラを入れて膀胱内を観察し、専用の器具を用いて結石を取り出します。雌は外尿道口から、雄は陰茎尿道が狭いため会陰部からカメラを入れることで5mmほどの結石まで取り出す事ができます。全身麻酔が必要ですが、侵襲は少なく、結石の取り残しも少なくなります。

腹腔鏡補助下膀胱結石摘出 侵襲度:中
全身麻酔下でお腹に小切開(1cmほどを2ヶ所)を行い、膀胱鏡を用いて結石を摘出する方法です。大きめの結石や結石が多数ある場合に用います。カメラを用いるため、結石の取り残しは少なくなります。
開腹下膀胱結石摘出 侵襲度:高
従来から行われる方法で、その他の方法と比較すると、侵襲は高くなります。
また、小さな結石が多数ある場合は取り残すリスクがあるため、カメラを併用する場合があります。

現在、当院では実施できませんが、レーザーを用いて結石を破砕し排石する方法が注目されつつあります。
【すぐ受診が必要なサイン】
・尿が出ない・出にくい
・何度もトイレに行くが出ない
・強い痛み・嘔吐・ぐったりしている
尿路結石でお困りの場合は、当院へご相談ください。
