一般外科では、怪我や咬傷、熱傷などによる外傷の治療から、耳・呼吸器・消化器・泌尿生殖器疾患の治療および、避妊・去勢手術などの予防的手術など、幅広い治療を行っています。手術は従来の開腹手術だけでなく、腹腔鏡を使用した低侵襲手術も行ないます。体表の浅く小さな傷には局所麻酔で治療をすることもありますが、大部分の手術には全身麻酔が必要となります。胆嚢破裂や胃拡張・捻転症候群などの緊急性の高い病気にも迅速に対応出来るようにしています。
なお診断にCT検査やMRI検査が必要な場合は、設備を有する施設と連帯しての検査を行い、その後の治療は当院で行なわせていただきます。
麻酔について
全身麻酔をより安全に行うために、手術前の検査(血液検査、X線検査、超音波検査など)や手術中のモニタリング(血圧、体温、酸素飽和度など)を十分に実施しています。また、当院では無痛手術にも力を入れており、局所麻酔・硬膜外麻酔・神経ブロック麻酔などの使用により、手術中や手術後の痛みの軽減を、積極的に使用することを推奨しております。
頭頸部
- 短頭種気道症候群に対する外鼻孔拡大術や軟口蓋切除術
- 慢性外耳炎や中耳炎に対する外耳道切開術/全耳道切除/鼓室胞切開術
- 喉頭麻痺に対する披裂軟骨側方化術 など
胸部
- 肺疾患に対する肺葉切除
- 横隔膜ヘルニアの整復
- 乳び胸または胸水貯留に対する胸管結紮術や胸腔ドレーン設置
- 動脈管開存症に対する血管閉鎖 など
腹部
肝胆道系:
消化器系:
- 体循環門脈シャントに対するシャント血管の閉鎖手術
- 胆嚢粘液嚢腫または総胆管閉塞に対する胆嚢切除術
- 消化管内異物摘出手術(胃切開 / 腸切開 / 腸切除)
- 腸閉塞や腸重積に対する腸切除術
- 胃拡張・捻転症候群に対する胃腹壁固定術
- 幽門狭窄に対する幽門拡大術
- 直腸脱、直腸ポリープに対する粘膜プルスルー手術
- 会陰ヘルニア整復術 など
泌尿器系:
- 腎疾患に対する腎臓摘出術
- 尿管・膀胱結石に対する結石摘出および閉塞の解除(尿管切開、尿管移設、膀胱切開、尿管ステント設置、SUB設置)
生殖器系:
- 子宮蓄膿症、前立腺肥大、肛門周囲腺腫
- 過発情など性ホルモン関連性疾患に対する治療および予防としての不妊手術(子宮卵巣摘出術、精巣摘出術) など
体表
- 乳腺腫瘍に対する、部分的および片側的あるいは両側乳腺腫瘍摘出術
- 体表腫瘤の切除手術
- レーザーを用いたイボの蒸散
- 外傷による皮膚の整復 など
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