リハビリブログ Part.12 『外傷性椎間板ヘルニアの術後リハビリテーション』
2025.09.29

こんにちは。
動物看護師の矢倉です。
今回は、『外傷性椎間板ヘルニアの術後リハビリテーション』についてご紹介します。
ミックスの男の子、オボロくんです。
2025年6月、オボロくんは自宅のソファに飛び乗った際に「キャン」と鳴き、当院を受診したところ『外傷性椎間板ヘルニア』と診断され、手術を実施しました。
手術前は腰の痛みが強く、歩くのも大変な状態でした。
手術後は痛みや腫れを和らげるために、アイシングやレーザー療法、電気刺激療法などを行いました。
退院後は週1回のペースで通っていただきました。
水中療法
2025年7月から、『水中トレッドミル』での歩行訓練を始めました。
最初は、水の中で歩くことに慣れるために、ゆっくりしたスピードで短い時間からスタートしました。
1回目の様子では、両後肢の動きはぎこちなく、前肢に体重をかけながら歩いていました。
しかし、7回目になると両後肢にもしっかり体重をかけられるようになり、動きもスムーズになりました。スピードを上げても安定して歩けるようになりました。
バランス運動
5回目のリハビリテーションよりバランスディスクを使った『バランス運動』を取り入れました。
バランスディスクの上ではゆらゆらと不安定になりますが、それでもオボロくんは上手にバランスを取りながら、しっかり立つことができました。
この運動は、体幹の安定性や後肢の筋力アップにつながります。
最後に
オボロくんはリハビリを重ねることで、以前のように元気に歩けるようになりました。そのため、8月21日にリハビリテーションは終了となりました。
当院では、椎間板ヘルニアをはじめ、さまざまな症例に応じたリハビリテーションを行っております。
「うちの子の場合はどうだろう?」と気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
湘南かまくら動物整形外科センター
TEL:0467-73-8158