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リハビリブログ Part.3 肩関節形成不全に対する術後のリハビリについて

こんにちは。動物看護師の矢倉です。

今回は肩関節形成不全に対する術後のリハビリについてご紹介します。

ダックストイプードルミックス男の子まろくんです。

2022年5月頃から右前肢に痛みがあり2022年6月5日に当院を受診、右肩関節形成不全と診断されました。

6月23日肩関節安定化術(アンカー法)を実施、3日後に包帯を巻いた状態で退院しました。肩の安定が確認できるまで術後3ヶ月間積極的なリハビリはせずレーザー治療のみで経過を見ていきます。

肩関節の病気について詳しくはこちらのページをご覧ください。

術後3ヶ月が経過しレントゲンにて肩関節の安定が確認できたため、2022年9月23日より徐々に患肢へ負荷をかけるリハビリを行っていきました。

 

水中療法

リハビリ1回目水中歩行の様子です。主に肩関節可動域拡大を目的に行いました。初めは右前肢の歩幅は狭く左前肢へ体重をかけるように歩いています。

 

水中療法開始から1ヶ月後の様子です。右肩関節の可動域の改善が見られ、動きに左右差はほとんどなく右前肢もしっかり前へ踏み出せています。

 

リハビリ3回目よりライフジャケットを着用し水泳を開始しました。犬かきをすることでより前肢へ負荷をかける事ができます。初めは左前肢に比べ右前肢の動きは小さく弱いです。

 

リハビリ6回目水泳の様子です。前方から水流を作り泳ぎを刺激しています。

 

キャバレッティ

術後1ヶ月で包帯が外れ、その後はショルダーブレースと呼ばれる肩関節のサポーターをつけた状態で生活をします。リハビリ1回目キャバレッティの様子です。

 

1ヶ月後の様子です。ショルダーブレースをはずしても安定して歩けています。

 

バランスボール

肩周りの筋力強化を目的に行いました。安全のためショルダーブレースを着用したまま行っています。リハビリ1回目の様子です。初めは頭を下げるまでに時間がかかり動きも不安定でした。

 

1ヶ月後の様子です。しっかり肘を曲げた姿勢を維持できており動きはとてもスムーズです。

 

最後に

まろくんお手がとても上手でリハビリの一環としてご自宅でも行ってもらいました。

元気に歩けるようになったため2022年10月28日にリハビリを終了しました。現在はショルダーブレースを外した状態で生活をしています

当院ではわんちゃんの性格、治療の経過や回復に応じて適切なリハビリを選択しています。

リハビリについて質問等ありましたらご連絡ください。

湘南かまくら動物整形外科センター

TEL:0467-73-8158

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