当院では一般診療に加え、整形外科分野に特化した診療体制を整えております。骨折や関節疾患、靭帯損傷など、より専門的な治療が必要な症例については、グループ施設である「湘南かまくら動物整形外科センター」にて、高度な検査・治療・手術を行っています。 CTや整形外科専用の手術設備を備えた医療環境のもと、経験豊富な獣医師が対応いたします。整形外科疾患でお困りの方は、ぜひご相談ください。
湘南かまくら動物整形外科センター診療時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
| 9:00-12:00 (受付終了 11:30) | ● | ─ | ● | ● | ● | ● | ● |
| 14:00-18:30 (受付終了 18:00) | ● | ─ | ● | ● | ● | ● | ─ |
診療内容
日々の健康管理を目的にした予防医療、内科・皮膚科・耳科・内視鏡科を含む一般診療から、専門的な知識を必要とする分野に関しては、二次診療として、一般外科、整形外科、眼科、腫瘍科、リハビリ科を設けています。分野をまたいで、多くの治療の選択肢に対応できるようにすると同時に、広い視野での一歩先の医療を提供しています。
予防医療
- 狂犬病ワクチン(1年に1回)
- 混合ワクチン(生まれた年は複数回、2年目以降は1年に1回)
狂犬病以外の身近に存在する病気(ジステンパー、パルポ、アデノウイルス感染症など)のワクチンです。いずれの病気も一度発症してしまうと、治療が難しく命の危険も伴うため必ず接種するようにしましょう。近年ではレプトスピラによる犬の死亡例が確認されているため、レプトスピラが入っているワクチンをお勧めしています。 - フィラリア予防(5〜12月までの毎月の投薬)
フィラリアは蚊が運んでくる寄生虫です。昔はこの病気で多くのワンちゃんが亡くなっていましたが、予防薬を投薬することでほぼ100%防ぐことができます。また近年ではネコちゃんでもフィラリア症が認められていますので、ネコちゃんを飼われている方も予防することをお勧めします。 - ノミ・ダニ(予防1年通して毎月の投薬)
ノミやダニは身近にいる皮膚の寄生虫です。皮膚に寄生するため痒みや皮膚病が生じるのはもちろん、その他の病気(バベシア症、ネコひっかき病、サナダムシなど)を運んできたり、大量寄生により貧血を生じることもあります。外出しなくても人の靴などにくっついて屋内に入ってくるため、散歩をしないワンちゃん、ネコちゃんにも予防をお勧めします。 近年、マダニが媒介する感染症(重症熱性血小板減少症候群/SFTS)で、人での死亡例が報告されています。多くが、中部以南で報告されているので、関西地方では特に注意が必要です。動物を予防することで、私たち人間の病気の予防にも繋がります。
一般診療
消化器科、循環器科、血液内科、腎泌尿器科、皮膚科、眼科専門診療
腫瘍科
がん(腫瘍)の診断を受けたとき、多くの飼い主様が「もう治らないのでは」と感じられます。しかし、動物の腫瘍治療は近年大きく進歩しており、これまでよりも多くの治療選択肢が出てきています。外科手術、放射線治療、抗がん剤、免疫療法、カテーテル治療、緩和ケアなど、症状や状態に合わせてオーダーメイドで治療法を選ぶ時代になっています。セカンドオピニオンは随時受け付けております。お気軽にご相談ください。
外科
高齢化が進む動物にとって、外科治療のニーズは年々高まっています。多くの症例は、かかりつけ病院から大学病院や2次診療施設に紹介されますが、「予約がいっぱい」「距離や時間的な都合で通院が難しい」といった理由で、治療を断念してしまうことも少なくありません。
そんな時に、気軽に頼れる外科病院でありたい。
地域の動物たちと飼い主様のために、高度医療を提供し、安心できる病院を目指しています。
低侵襲治療
腹腔鏡下手術
当院では、腹腔鏡手術を導入しています。小さな傷口から専用のカメラを挿入し、体内を拡大画像で確認しながら手術を行うことで、体の負担を最小限に抑えることができます。
【メリット】
- 傷口が小さく痛みが少ない
- 出血が少なく回復が早い
- 感染のリスクが低い
【実施可能な手術】
避妊手術、腹腔内停留精巣摘出、予防的胃固定術、肝生検、胆嚢摘出術(状態によって実施できない場合もあります)
カテーテル治療
直径数ミリのカテーテルを足や首の血管の中に挿入し、レントゲン透視装置を使いながら病変部に進め、適切な治療を施します。
【対象疾患】
動脈塞栓術:腫瘍の栄養血管を遮断、腫瘍からの出血を止血
動注化学療法:腫瘍へ直接抗がん剤を注入
各種ステント設置術
ステント設置術は、体内の通り道(気管、尿管、尿道など)が狭くなったり、閉塞した際にメッシュ状の金属やチューブを設置して通りを確保する治療法です。
【対象疾患】
尿道ステント、尿管ステント(膀胱腫瘍などによる閉塞症例)
気管ステント(気管虚脱など)
湘南かまくら動物整形外科センターについて

CT検査について

当院では、より精度の高い診断を行うために、CT(コンピュータ断層撮影)検査を導入しています。レントゲンでは確認が難しい、関節や骨の微細な異常、腫瘍の位置関係、内臓の構造異常などを立体的に把握することができ、手術の精度向上や的確な治療計画に大きく貢献します。 麻酔を伴う検査になりますので、検査の流れや注意点については専用ページにてご案内しております。CT検査をご検討の方は、ぜひご確認ください。
CT検査