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腎周囲偽嚢胞について

こんにちは。獣医師の永井です。
今回は、お腹の中に大きなしこりがあると紹介されてきた猫ちゃんのお話です。

2週間ほど前より食欲が低下しており、現在はパウチのご飯を少ししか食べないとのことで、かかりつけの動物病院を受診されました。画像検査で右上腹部に10センチほどの腫瘤が見つかり、胃腸を圧迫しているため手術を目的に当院を紹介されました。

しこりは腹部の触診でも分かるほどの大きさで、触るだけでも破裂してしまわないか心配でした(汗)
X線検査とエコー検査では、腫瘤が大きすぎて右区域の肝臓腫瘍か腎臓腫瘍か分からず…CT撮影と手術について説明させて頂き、翌日手術を行いました。

 

手術では、右の腎臓が10㎝以上の大きさに腫れており、中に赤黒いゼリー状の物質が詰まっていました。腫瘤は、後大静脈や左結腸動脈などの血管とべったり張り付いており、慎重に剥がして無事に摘出できました。

病理検査結果は、「腎周囲偽嚢胞と化膿性腎炎」でした。

一般的に腎周囲偽嚢胞は、いろんな原因で腎臓の周りに水のような物質が溜まる病気のはず…この猫ちゃんは、腎臓の周りに硬いゼリー状の物質が溜まってしまったため、腎臓が押し潰されて、ペチャンコになってしまっていました。

 

今後は、反対の腎臓をケアしながらの生活になりますが、元気にご飯を食べてくれているといいなと祈っています(^^)

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